本書はまさに日本人のための人生哲学とも言うべき内容。
自分を律し、勤勉の中で人格を高めていくことの素晴らしさを説いている。
魂を磨いていくことが、この世を生きる意味、とも記されている。
おそらく、本書にあるような価値観は、過去の多くの日本人が持っていたのではないだろうかと、フッと思った。
現代の日本人は忘れてしまったが、本来の勤勉な日本人の多くが持っていた道徳心なのではないだろうかと思う。
今だからこそ、原点回帰というか、こういった価値観が見直される時期だと思う。本来の日本人はこういった価値観で人生を生きてきて、だからこそ日本が繁栄したのではないかと考えてしまった。
本書の中にある方程式でいうと、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」であり、その「考え方」は現代の学校では学ぶ機会が少ないように思われるので、こういった本を通して自ら学ぶ必要があると思う。
本書の人生哲学は、多くの人にとって学ぶ価値のあるものだと思うので、一度は読んでみることをお勧めする。
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評価:
稲盛 和夫
サンマーク出版
¥ 1,785
(2004-07)
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